Hyoho Niten Ichi-ryu

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實相圓満之木刀 Jisso Enman no Bokuto

皆様こんにちは。

今日は、以前もブログでお話ししたことがございます實相圓満之木刀についてお話ししたいと思います。

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こちらの木刀は流祖の宮本武蔵先生によって作成された赤樫の木刀です。

反りは殆ど無くとても長くて、切先には金具が装着出来るように細工してあり、晩年の武蔵先生が杖として利用していたことが窺えます。現在は大分県の宇佐神宮に大切に保管されており一般には公開されれておりません。

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こちらの木刀について海外のお友達から良く質問があります。木刀に彫られている言葉の意味や写真を見たいなどなど。。。武蔵先生の時代の言葉を現代の日本語で解釈するのも難しいのですが、更に英語で説明するのはとても難しいです。私なりの解釈を私の下手な英語で必死に説明したのですがイギリスの友人が理解してブログで紹介してくれました。

 

海外のお友達にもわかりやすいと思いますのでシェアさせて頂きたいと思います。

 

The Jisso Enman no Bokuto which belonged to Miyamoto Musashi sensei.  It is a national treasure and artifact which is now safely stored at the Usa Jingu in Oita, Kyushu, Japan.  The Jisso Enman no Bokuto is passed down in succession through Musashi’s school – Hyoho Niten Ichi-ryu 兵法二天一流, today now under the guidance of Kajiya Takanori Kougen, 12th Soke.

Disclaimer: when translating from old Japanese to modern Japanese to English, meanings can be lost or have multiple meanings to consider.  Please keep this in mind. On the Omote it is inscribed  実相円満之兵法 (Jissou enman no Hyoho) which is related to the last words of Musashi sensei’s saying  天仰実相円満之兵法逝去不絶.   (Ten o aoguni Jisso enman no Hyoho seikyo shite taezu) ‘Look up to the sky. Even if I die, my truly perfect Hyoho will never die’.
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On the ura it is inscribed a poem which says
寒流帯月澄如鏡 (kanryu tsukiobite sumerukoto
kagamino gotoshi). – ‘In the flow of the cold and clear river. The moon is reflected. It seems to be a mirror.
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This talks about what one should have in their heart/mind/spirit when fighting.  To have a normal, calm state of mind 平常心 (Heijoshin).  So when in the fight, having that feeling of the moon: beautiful clarity, all the time.

 

彼の書いた記事を更に日本語にしてみます。

 

實相圓満之木刀とは宮本武蔵の木刀である。こちらは文化財として日本の九州、大分県の宇佐神宮に大切に保管されています。實相圓満之木刀は宮本武蔵の流派、兵法二天一流の代々宗家に伝わり現在は第12代宗家 加治屋孝則香玄へと引き継がれています。

免責事項として、古い日本語から現代日本語、そして英語へ翻訳されました。複数の意味合いや考えが失われた場合もございます事をご了承下さい。

木刀の表側には実相円満之兵法と書いてあります。こちらは武蔵先生の遺言でもあります天仰実相円満之兵法逝去不絶(てんをあおぐに じっそうえんまんのひょうほう せいきょしてたえず)‘この世の中で 欠けたところのない完全なる我が兵法はたとえ自分が死のうとも絶えることは無いのである‘ に関連しています。

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裏側にはこの様な詩が書かれています。寒流帯月澄如鏡(かんりゅう つきおびて すめること かがみのごとし)意味は冷たい水の流れに月が映り込んでいる、まるで鏡のように。

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こちらは何を意味しているかと申しますと戦いの中に置ける心の持ちようの事、常に平常心であること。戦いの最中であっても月が映り込んで美しいと感じる様な心持の事である。

 

毎度下手な翻訳で申し訳ありません・・・いかがでしたでしょうか?

私は実際にこちらの木刀を触らせて頂いたことがあります。木刀を握ってみると武蔵先生の手の形がはっきりと感じられます。武蔵先生と時代を超え一つに重なった様な感覚は感動で震えたことを思い出します。

大切に受け継いでこられた代々の宗家、先輩方へ感謝の思いと共に、これからもこの實相圓満之兵法を守って行けるよう精進していきたいと思います。

 

前田 典子

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